2026年5月 Google コアアップデートについて

2026年5月 Google コアアップデートについて今回のアップデート動向まとめ[Topic]大きく変動したサイト例や傾向特徴1:YouTubeが増加YouTubeのURLの増加は複数カテゴリにまたがっており、特に4〜5ページ目に表出している具体的に動画が増加しているクエリ特徴2:比較サイト減少傾向全体像:カテゴリ横断・記事型サイトのダウントレンド最大手以外の中小比較サイト:量産されている記事コンテンツのダウントレンドが目立つ特徴3:複数カテゴリにおいて大手サイトの減少Ecommerce and ShoppingクエリManga and AnimeクエリConsumer Electronicsクエリ特徴4:大手FAQサイトやブログサービスが上昇。ただし群ではなく特定サイトに偏る。FAQサイト動向:最大手のみ上昇、二番手のコミュニティはややダウントレンドブログサービス動向:サイトによってやや異なる動き特徴5:AI Overviews枠において検索可視性とは逆の動きをするサイトも確認できる自然検索の可視性が下がった大手サイトはAIOでは上昇[Appendix]クエリ - host別カット変動状況今回のアップデートで変動したジャンルAdultWeatherManga and AnimeGamesHealthサイトカテゴリ別動向SNSニュースサイトブログサイトFAQサイト公共機関ドメイン辞書AI関連(検索結果上のChatGPTやGemini等のLLM)AI生成コンテンツこの分析について

2026年5月 Google コアアップデートについて

Google は、2026年5月21日、コアアップデートのリリースを発表しました。ロールアウトは6月2日まで続き、その間、検索結果にはさまざまなクエリで変動が見られました。このレポートは、このコアアップデートについて、日本における日本語の検索結果に、どのようなジャンルで、どのような動きが見られたのかをまとめたものです。 定期的にリリースされるコアアップデートに関して、インターネット上では数多くの情報が出回っていますが、誤解を生むような表現、参考にならない情報が少なくありません。誤った情報が過度に拡散されることを防ぐために、JADE では、コアアップデートで何が起こっているかについて、弊社の見解を発表することにしています。この分析は、あくまで JADE が入手した情報に基づくものであり、Google 公式のものではありませんが、少しでも読者の参考になれば嬉しく思います。
前回のコアアップデートは、2026年3月のものでした。それに関する情報は「2026年3月 Google コアアップデートについて」にまとめてあります。
 

今回のアップデート動向まとめ

今回のコアアップデートでは検索結果の多様化が確認できました。
これまで検索結果の枠を多く占めていた大手サイトがシェアを減らし、その分さまざまなサイトが表出しやすくなる動きが複数のカテゴリで見られました。ただし、このような動きの中でも独自性の乏しい比較・まとめ系サイトは引き続き下落しています。
一方で自然検索で枠を減らした大手サイトが、AI Overviews ではむしろ評価を保つ・高めています。検索結果では多様性を確保しつつ、AI の参照元としては依然として大手の信頼性を評価するという二層の動きが確認できました。

[Topic]大きく変動したサイト例や傾向

今回のアップデートで見られた特徴的な変動動向は以下のとおりです。

特徴1:YouTubeが増加

SNS群の中でも特にYouTubeがVisibilityScoreを伸ばしていることが確認できます。クエリ別に確認をしても、各カテゴリで存在感を増しています。
 

YouTubeのURLの増加は複数カテゴリにまたがっており、特に4〜5ページ目に表出している

YouTubeのカテゴリ別URL数の動向です。特にEcommerce and ShoppingやLifestyleで大きく伸ばしていますが、他のカテゴリでも増加傾向にあります。
ページ数別のURL表示回数で調査を行うと、4〜5ページ目の目立たない箇所で増加しています。1ページ目の出現増加は目立ちません。
 

具体的に動画が増加しているクエリ

実際に増加したクエリの例です。
 
「卓上カレンダー」
4ページ目にYouTubeが4枠表示。
 
「麻ひも」
4〜5ページ目に4枠表示。(画像枠外に表示)
 
💡
特徴1:YouTubeが増加
今回のアップデートでYouTubeの増加が確認されました。
ただし増加の多くは4〜5ページ目で、1ページ目での増加は目立ちません。実際の流入に直結する動きとまでは言えず、表出量の増加として捉えるのが妥当です。

特徴2:比較サイト減少傾向

比較サイトの群で下落しているサイトが複数確認できました。
テンプレートの「おすすめ○選」のような強みや独自性がないサイトはもとより、一定水準の記事型コンテンツでも下落傾向が確認できます。
 

全体像:カテゴリ横断・記事型サイトのダウントレンド

下記は比較サイトの動向ですが、最大手では記事とUGCコンテンツのうち記事型が減少傾向にあります。これは情報の専門性や鮮度などが加味されている可能性があります。
もっとも大きく動いた大手比較サイトの動き。記事型・カテゴリ横断のサイト。
もっとも大きく動いた大手比較サイトの動き。記事型・カテゴリ横断のサイト。
 

最大手以外の中小比較サイト:量産されている記事コンテンツのダウントレンドが目立つ

最大手以外ではテンプレート量産された「おすすめ○選」のような記事コンテンツが多いためか、総数でダウントレンドが目立ちます。記事型コンテンツ以外にも付加価値が少ないタイプのDB型サイトも減少傾向が確認できました。
 
比較サイトの中でも特に独自要素が少なく、品質の低いものは明確な減少傾向が確認されました。
引き続き一次情報(体験談、独自情報、専門家の監修)の付加は重要となります。なお、これらのサイトにおいても著者情報を設定している例は散見され、ただ著者情報を設定すればいいわけではないことがわかります。
(下記はテンプレート型の量産記事イメージ)
 
おすすめ◯選系の記事量産サイトの変動例。2025年12月のアップデート以降にも近い形で落ちている。
 
💡
特徴2:比較サイト減少傾向
テンプレート的に量産されている「おすすめ○選」に目立ったダウントレンドが確認できました。体験談・独自データ・専門家監修といった一次情報の付加がより重要になっていることが想定されます。なお著者情報は設定すれば良いというものではなく、内容の専門性・ユーザーにとって付加価値があるかどうかとともに評価されている点に注意が必要です。
 

特徴3:複数カテゴリにおいて大手サイトの減少

従来から強いとされている大規模サイトのダウントレンドが、複数クエリカテゴリで確認できます。
その下落とやや入れ替わるような形で検索結果上のhost数の増加が確認できました。大手以外の中小規模のサイトが今回のアップデートで検索結果に表示されやすくなったことが考えられます。

Ecommerce and Shoppingクエリ

Manga and Animeクエリ

Consumer Electronicsクエリ

 
💡
特徴3:大手サイトの減少
大手が枠を減らしたクエリでは、その分ほかのサイトが表出しやすくなっています。これまで大手に阻まれていたクエリは、中堅サイトにとって上位表出を狙える機会となりました。
 

特徴4:大手FAQサイトやブログサービスが上昇。ただし群ではなく特定サイトに偏る。

大手FAQサイトやブログサービスの上昇も確認できました。2026年3月のアップデート同様に個人体験が重視されている傾向も想定されますが、今回のアップデートではこれらのサイト群が一律に上昇したわけではなく、特定のサイトのみ上昇した傾向となっています。
 

FAQサイト動向:最大手のみ上昇、二番手のコミュニティはややダウントレンド

最大手のFAQサイトは今回のアップデートでも大きく上昇しました。二番手につけている海外コミュニティサイトはやや減少しています。
 

ブログサービス動向:サイトによってやや異なる動き

ブログサービスにおいても最大手が伸ばしています。前回のアップデートと異なり多くの群が伸びているわけではありませんでした。
💡
特徴4:UGC系は最大手が上昇(群の上昇ではない)
同じUGC・ブログというくくりでも、伸びているのは主に最大手となっていました。個人の体験等が反映されている可能性が考えられますが、群全体が上昇しているわけではなく、各サイトの評価が加味されている点に留意が必要です。
 

特徴5:AI Overviews枠において検索可視性とは逆の動きをするサイトも確認できる

AI Overviews(以下「AIO」)の表出数は僅かに増加していますが、大きな動きではありませんでした。
 
以下はAIOに表出しているhostの動向です。
もっとも出現数の多かったYouTubeがダウントレンド、その他はWikipediaや大手ECサイトなどが上昇傾向にあることが確認できています。
 

自然検索の可視性が下がった大手サイトはAIOでは上昇

注目したい点としては特に自然検索でVisibilityScore(検索の可視性)が減少した大手サイトのhostにおいて、AIOでは落ちておらずむしろ増加しているといった動きが確認できました。
検索結果の多様性を確保する裏で、AIのソースとしては依然として大手サイトの信頼性を評価している可能性が高いと考えられます。
 
💡
特徴5:AI Overviews(AIO)の動向
AIOの表出数自体に大きな動きはありませんでしたが、自然検索で減少した大手サイトがAIOでは評価を保つ・増やす動きが見られました。自然検索の順位とは別に、AIOでの引用状況も観測対象に加えることをおすすめします。
 

[Appendix]クエリ - host別カット変動状況

以降、定点観測の箇所となります。
💡
  • Adult・Weather: 検索結果で従来強かった、規模の大きい主要サイトのスコア減少が目立ちます。
  • Manga and Anime: 大規模サイトだけでなく、中規模サイトも含めて全体的に減少傾向です。
  • Games・Health: こちらは大規模よりも、中規模のサイトにおいて大きな変動が観測されています。
  • 全体の傾向: 総じて、これまで一定の強さを持っていた特定規模のサイトが数字を落とす動きが特徴です。

今回のアップデートで変動したジャンル

特に大きく動いたジャンルは以下のとおりです。
  1. Adult
  1. Weather
  1. Manga and Anime
  1. Games
  1. Health

Adult

Weather

Manga and Anime

Games

Health

 

サイトカテゴリ別動向

💡
  • 好調なカテゴリ: YouTubeの伸びが目立つSNSや、前回のコアアップデート以上に上昇しているブログサイトが確認できます。
  • 苦戦・横ばい: 大手ニュースサイトは総数が減少傾向にあり、公共機関ドメインは変動しつつも結果的に現状維持です。
  • 個別要因・その他: FAQはサイトごとに明暗が分かれ(大手再上昇・二番手サイト低下)、辞書サイトはばらつきつつも総数は増加。
  • AIコンテンツ: AI関連サイトやAI生成コンテンツに関しては、今回のアップデートで特定の目立った動きはありません。
  • 全体の傾向: 従来型の大手サイトが枠を減らす一方で、動画やブログなどの一部サイトが勢いを増している印象です。

SNS

 

ニュースサイト

 

ブログサイト

FAQサイト

公共機関ドメイン

 

辞書

 

AI関連(検索結果上のChatGPTやGemini等のLLM)

 
 

AI生成コンテンツ

 
 

この分析について

データについて
  • 各カテゴリでクエリセットを生成し、定常的に一定数のクエリ(十数万件)をモニタリングしています。
  • 順位については日々細やかな変動があります。Google 全体の動きを把握しているわけではなく、正確性を保証するものではありません。単に一部分のクエリをベースにしたトレンドの観測として捉えてください。
表示回数スコアについて
  • クエリにおける順位をベースに、重み付けした数値を合計することで、計測クエリセットにおけるhostの見つけられやすさをスコア化しています。